大学で学ぶ心理学の内容を公開!【知覚・認知について】

大学の心理学

こんにちは。roroです。

今回は心理学専攻の大学生によるアウトプット記事となっています。

「大学で学ぶ心理学ってどんなものなのだろう。」
「大学で心理学を学びたかった!」

といった人のために執筆しております。

今回のテーマは「知覚」。

あなたは見たり聞いたりしたものをただ単に認識しているのではありません。

勝手に脳が取捨選択をしたり、情報処理が簡単になるように刺激を返還させて認知しているのです。

今回はその無意識の操作によって現れる不思議な認知現象に触れつつ、知覚について解説していきます。

この記事を読むことで

  • 大学で学ぶ心理学の内容がどんなものなのかが分かる
  • 大学で学ぶ心理学の基礎を学べる
  • 認知心理学における知覚の基礎を学べる

大学で学ぶ心理学【知覚編】

今回は人間が特に多くの情報を入手している感覚である「視覚」を中心にお話しさせていただきます。

またそれに加え、聴覚と注意の関係についても触れていきたいと思います。

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視覚

人間は多くの情報を視覚を通して入手しています。

よってその分情報処理にあたっての干渉は多くなるため、私たちは時々視覚の認知においてエラーを起こします。

そのエラーに関するものや顔の認知に関わるものを紹介したいと思います。

錯視

これらの図形を見たことがあるという方も多いのではと思います。

真ん中にある線はどちらのほうが長いですか?と言われると思わず右のほうを選んでしまうのではないでしょうか。

実際は多くの人がご存知の通り、同じ長さなんです。

このような物理的な形と認知する形でずれが生じることを「錯視」と言います。

またこの画像のものをとりわけ「ミュラーリヤー錯視」と言います。

これは錯視について考える際に非常に使われており、僕自身最初の心理学実験の内容は被験者のこの錯視量をとって分析し、小論文を書くというものでした。

ではここで

「なぜこんなに長さが違って見えるんだろう?」

と疑問に感じる方もいるかと思いますので、有力な説を紹介したいと思います。それは「遠近法」に深くかかわっています。

まずはこの下の画像をご覧ください。

これを見れば何となくなぜ長さが違って見えるのかが分かる方もいるかもしれません。

直線の端が内向きになっているもの(内向図形)は建物などを外から見てでこちら側に角が向いているときに見る線とよく似ていますね。(左図の青線)

一方、直線の端が外向きになっているもの(外向図形)は部屋の奥の角を見たときの線によく似ていますよね。(右図の青線)

ここでもう一つ質問です。同じ大きさのものが近くにある時と遠くにある時、どちらのほうが大きく見えますか?

基本的には近い物のほうが大きく見えますよね。

でも僕たち人間が遠くにあるものでもある程度正確な大きさを認知できます。

これがミュラーリヤー錯視に大きな影響をもたらすのです。

遠くの部屋の角の線に似ている外向図形は見ると勝手に脳が「この多分遠くにあるな」と認識するのです。

そして「内向図形と同じ長さだけど、外向図形はより遠くにあるから実際はもっと長いはずだ!」と認識してしまいます。

そして僕たちは錯視を起こすのです。

この錯視は身近な所でも確認できます。あなたは低い位置にある月が異様に大きく見えたことはありませんか?

この現象も錯視が原因です。低い位置にあることで水平線など距離と大きさの関係を図るための手がかりが付きの近くに存在します。

それらを見て「この月は上に登っている時よりも遠くにあるに違いない!」→「正確な位置を認知するために大きく見積もろう!」

と思って脳が視覚情報を変換します。それによって月が大きく見えるのです

このように錯視というのは人間がものを正確に見るためにできた機能によるものなのです。

顔の認識

あなた顔を認識するとき真っ先にどこに注意が向いていると思いますか?

正解はなのです。

眼球運動を追うセンサーで人間が顔を見るときどのように見ているのかを調べたところ、両目を真っ先に見てそこに注視してからほかの顔の部位を見ていたのです。

ここで誰もが見たことがあるこの絵をご覧ください。

何の絵に見える?

さああなたはこの絵が女性の後ろ姿に見えたでしょうか。それとも老婆に見えたでしょうか。

知っていた方は二つの見方ができたと思うのですが、なぜこのように違う見方をすることができるのでしょうか。

ここで下の画像をご覧ください。

女性の後ろ姿に見えた方はこの画像の赤丸部分を目とみなして注目していたのです。

一方、老婆に見えたという人はこの青丸の部分を目とみなして注目していたのです。

もし一方の見方しかできなかったという方はぜひ目の位置を意識してもう一方の見方をしてみてください。

見えなかった姿が浮かび出てくるはずです。

このように私たちは顔の中でもかなりを重視していることが分かります。

女性の方が二重にしようとアイプチしたり、つけまつげやカラーコンタクトなど、眼に関するコスメ等が非常に多いのもうなずけますよね。

文脈効果

上の図形はなんて書かれていますか?

はいそうです。「A B C 12 13 14」「THE CAT」ですね。

ですがよく見てみてください。13とB、HとAは同じ形ですよ!

なぜ同じ形が違う文字として認識されるのでしょうか?

人間は何かを見るときに何らかの予測や期待を抱いているのです。

そしてその予想や期待に見合うように認識していきます。

そして今回は、無意識のうちに文字列から「次はたぶんこれだろう」という予測を立てつつこの文字列を読んだのです。

文字列によるこの現象を文脈効果と言います。

なぜこんなことが起こるのか?

情報の処理には二通りあります。

見た形そのものを分析してそれを認知する処理方法をデータ駆動型処理(ボトムアップ処理)と言います。

例えば「長い縦の直線の真ん中同士で短い横の直線をはさんでいる形→”H”」という処理の方法です。

そしてもう一方は文脈効果のようにある程度の予測や期待によって認知する方法です。

これを概念駆動型処理(トップダウン処理)と言います。

今回は「T〇E CATの〇の中にあるのは今までの経験を踏まえると”H”だろう」という考え方です。この二つを駆使して人間は物を認知しているのです。

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聴覚について

視覚以上にわかりやすく、認知についてお伝えできることは少ないのですが、その中でも面白くわかりやすいものがあるので紹介したいと思います。

注意と聴覚

私たちは様々なものを「聞いて」いますが「聴いて」いるものはほんのわずかです。

多くの聴覚情報は聞き流しているのです。

都会に出るとわかります。人の話し声がとても聞こえますがほとんど聞き流していますよね。

というか全部情報をキャッチしていては脳が持ちません。

静かな学校の授業ですら別のことを考えていると全く先生の話を聞けませんよね。

それを思い出すといかに注意力と聴覚の認知の関係がわかりやすいと思います。

現に自分に関する情報はとても入りやすいです。

代表的なものとして「カクテルパーティー効果」です。

騒がしいパーティーの中でも自分の名前を呼ばれると反応しますよね。

これはほとんどの聴覚情報は認知していないのに自分に関係することは脳が情報処理のスイッチが入って認知するのです。

そして聴覚認知と注意力に関してとても面白い実験があります。


被験者にはイヤホンをつけてもらいます。

そのイヤホンは左右で異なる文章が流れます。

そこで被験者には一方の文章を復唱をしてもらいます。この実験後、被験者には聞いた話の内容を説明してもらいます。

もちろん復唱した一方の話の内容はよく覚えていたのですが、逆にもう一方の話は全く覚えていなかったのです。

同じ音量で文章が流れており、絶対聞いていたはずのものが全く記憶されていなかったのです。


これは聴覚と注意力の関係を強く表す結果となっています。

また左右の耳で情報を捉えていたのならば左右で違うものが聞こえたため情報の混乱が起きるのですがそれもなかった。

ということは左右の耳は独立して機能していることの証明になります。これを「両耳分離」と言います。

このように視覚とは異なり、意識的な注意を向けることで聴覚情報の認知は大きく異なってくるのです。

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まとめ

いかがでしたか?

できるのならば五感について解説したいのですが、今回は特にわかりやすい聴覚と視覚についての解説をしました。

錯視の話は楽しんでいただけたでしょうか?

どちらにも言えることは「人間は注意を向ける方向によって全く別のものを見たり聞いたりできる」ということです。

この記事を読んで大学で学ぶ心理学について関心を持ってもらえたり、大学の心理学の世界に少しでも触れていただけたのなら幸いです。

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