ネット上でここだけ!大学で学ぶ心理学の内容を公開!~思考について~

大学の心理学

こんにちはroroです。今回の記事は私が大学で学んだことのアウトプット記事となっております。よって大学において、心理学を専攻することで学ぶことができるような専門的な内容を紹介したいと思います。これから大学で心理学を学びたいと思っている方や、大学で心理学を勉強しとけばなぁと思っている方はこちらの記事を読んでいただければ大学レベルの心理学を知ることができますよ!

そして今回のテーマは「思考」となっています。「考えること」と表現してもいいですね。簡単に「思考」とは何なのかをはっきりと示しておきます。

思考とは…外界の情報を近くで察知し、自分の中に溜められた記憶という情報を使いつつ、問題を解決しようとすること。

簡単に言うとこんな感じです。そして心理学では思考を4つの分野に分けることができます。それは問題解決推理確率判断意思決定です。これらについて、解説していきます。すべて読む必要はなく、目次からあなたの気になった分野に飛んでいただき、気軽に読んでいただければ幸いです!

この記事を読むことで

  • 大学の心理学がどのようなものなのかを知れる
  • 大学の心理学を学ぶことができる

大学で学ぶ心理学 思考について

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「問題解決」についての思考

この章では問題を解決する際の思考について考えていきます。

問題解決とは…基本的問題の初期状態から一連のオペレーターの行使して目標状態にたどり着くまでのプロセスを探索すること

問題解決の定義はこんな感じです。
いまいちピンとこないと思うので「ハノイの塔」問題を例に出して説明していきます。この問題は有名なので知っている方もいるかもしれません。

ハノイの塔のイラスト
ハノイの塔

この問題はXに書かれた状態からYの状態にするという問題です。この問題を解くにあたって①一度の動作で一つのブロックをどこかの柱に移すこと、②一番上の柱しか動かせない、③小さなブロックの上に大きなブロックを置いてはいけない、というルールがあります。

ここでXの状態を「初期状態」と言います。もちろんY が「目標状態」です。そして円盤を動かすことをオペレーターと言います。また今回、操作には制限がありましたね。制限の上で操作をすることを「制限操作」と言います。

「問題解決」の方法について

このハノイの塔問題に置き換えるとかなり「問題解決」とは何なのかが理解できたと思います。そして問題解決にあたって人はどうするのかというと「試行錯誤」するのです。この試行錯誤にも二種類あるので説明します。

盲目的試行錯誤…でたらめに何も考えず、ランダムに操作をすること
系統的試行錯誤…何らかの記憶を伴って、操作をすること

基本的に人間は限られた記憶の中で系統的試行錯誤を行っていることが多いと言われています。ただ問題が自分の手に負えなくなったとき、記憶の限界にたどり着いたとき、あるいは問題解決においての情報が得られなかったとき、その時に盲目的試行錯誤がなされるのです。

「思い込み」ついて

マイヤーの二本の紐問題のイラスト
引用:『グラフィック心理学』著・北尾倫彦/中島実/井上毅/石王敦子 
サイエンス社( http://www.saiensu.co.jp/ )

人間は思い込みをしてしまう生き物です。ここでマイヤー(1931)の二本の紐問題についてみていきます。上の図を見てください。この人は片側の紐を持つともう一つの紐には届きません。そこで、この人が二本の紐を持つにはどうすればいいのかという問題です。

10分以内に正答した人は全体の39%しかいませんでした。答えは「落ちているペンチを紐に括り付け、振り子として利用することでこの人は紐をつかむことができる」というものです。多くの人はペンチを「何かを曲げたり切ったりするもの」としてしか考えられず、ペンチを重りとして用いるという発想が出てこないのです。

このように物の日常的用途にこだわってしまうことを「機能的固定」といいます。簡単な言葉でいうと思い込みですよね。物事を考える際に機能的固定は思考の妨げになることがあるので意識的に注意すべきなのです。

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「推理」における思考

推理のイメージ

推理には演繹推理帰納推理の二種類があります。この両方を簡単に説明していこうと思います。

演繹推理ついて

主に「…ならば~である」形式の条件推理の考えです。条件推理では人間はエラーを起こしやすいと言われています。特にその条件推理の内容が抽象的であれば特に、です。例を出すとしたら数学の公式ですね。数学の公式はおおむね文字だけで表されていることがほとんどです。一見何言ってるかわからない、といった経験を誰もがお持ちだと思います。しかし、実際に具体的な図形や数字が出てくれば簡単に理解できたという経験もあると思います。

このように内容が具体化することで、論理的思考におけるエラーが減ることを「主題歌効果」といいます。論理的に話を進めるときに具体例を挙げるとわかりやすいのは主題歌効果のためですね。

帰納推理について

帰納推理は主に「仮説を立てて、検証をする」という推理です。わかりやすいように超簡単な例を挙げます。例えば「カラスとハトは同じ鳥類である」という仮説を立てたとします。そうすれば「カラス、ハト共に鳥類の性質を持っている」という仮説を立てることができますね。そして鳥類の特性とカラス、ハトを照らし合わせます。そして検証をしていくのです。とても単純かつ簡単ですがこれが帰納推理の考え方です。
帰納推理における欠点として、仮説が正しいとされる際にNOの反応を得られる否定例(今回ならばハトは鳥類のウグイスとは異なる類である)についての検証は行われないことです。肯定例のみの検証は規則を導くには不十分であり、規則を立証するには否定例の検証が必要不可欠です。

このように肯定例のみで立証したと考え、否定例についての検証を行わないことを「確証バイアス」と言います。確証バイアスは多様な場面で発生するのでなにか論理的な思考をする際は注意を向けて否定例の検証を行う必要があります。

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確率についての思考

データのイメージ

人間は確率を判断、予測するとき、どれほどの正確性を持っているのでしょうか。様々な死因の推移を被験者に想定させ、実際の推移と見比べるというリヒテンシュタインら(1978)の実験によると興味深い結果があります

生起頻度が低い領域(今回ならボツリヌス菌中毒での年間死亡者(実勢):5人未満)では高く見積もる(被験者の想定は100人以上)傾向があります。逆に生起頻度が高い領域(今回なら胃がんの年間志望者(実勢):約十万人)では低く見積もる(被験者の想定は約5000人)傾向があります。

しかしこの確率判断の正確性は専門的訓練をすることで改善することができます。代表的な例が天気予報の降水確率です。現在の降水確率はこれまでの統計などの成果により、非常に正確です。

ヒューリスティックについて

ヒューリスティックとは何なのか、という方もいらっしゃると思うので定義を説明します。

ヒューリスティックとは…人間の発見的探索法のことを言い、多くの場合は直感によるもの

確率判断に影響するヒューリスティックには大きく三つに分けられます。「代表的ヒューリスティック」、「想起しやすさヒューリスティック」、「顕著性ヒューリスティック」です。それぞれ説明していきます。

代表的ヒューリスティックとは

例えば成績優秀で原発反対運動に参加している太郎君がいたとします。そこであなたに質問です。太郎君は将来何になるでしょう?

①原発評論家  ②エリート銀行員  ③②をしつつ原発反対運動

本来なら確率として③は最も低いはずなのですがこの場合実際に実験をすると②、③、①の順で票が集まります。これは「成績優秀」と「エリート銀行員」が結びついたことによるものです。このように人間は情報と記憶を関連付けてヒューリスティックを起こしているのです

想起しやすさヒューリスティックとは

トヴェルスキーとカーネマン(1973)は被験者に対して男女の名前を半数ずつ言った後被験者にどちらのほうが多かったかという質問をした際に、有名人の名前を多く出したほうの性別のほうが多かったと判断する傾向があることを示した。これは有名人の名前はその人をより強く想起するためであるとされている。このように言葉などで想起が容易なものほど強い印象を与え、ヒューリスティックに影響を与えるのです。

顕著性ヒューリスティックとは

お年寄りで「飛行機は事故が怖いからいやだ」という方がいると思います。でも実際は飛行機で事故が起こる確率というのは空港に行くまでの道中で事故にまきこまれる確率のほうが高いのです。しかしニュースなどで飛行機の事故はとても大きく取り上げられますし、ドキュメンタリー番組なども多くあります。このように顕著に情報が入るためヒューリスティックによって確率判断が正確でなくなるのです。これを顕著性ヒューリスティックと言います。

余談…またその人間の不完全な確率判断、ヒューリスティックに対して、正しくデータを読んで判断しようと推奨している本が最近出版されました。それが話題の”Fact Fullness”です。データの読み取りなど様々な状況で役に立つ考え方があります。良ければご一読を。

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「意思決定」における思考

意思決定のイメージ

意思決定の状況は主に三つに分けられます。それは「確かな状況での意思決定」、「リスク状況での意思決定」、そして「曖昧な状況での意思決定」です。曖昧な状況ではあまり顕著な研究を見つけられていないため、二つの前者について紹介します(スミマセン)。

確かな状況での意思決定について

情報が十分にある際の意思決定です。例えば服を選ぶときあなたは何を基準にしますか?値段、サイズ、デザイン、生地、ブランド、etc…様々な基準があるかと思います。人はその基準に則って無意識のうちに商品をスコア化して商品を選びます。例えばAさんはデザイン重視なのでトータル100点満点中デザインの配点を50点ほどに設定します。逆に生地にはこだわらないので生地の配点は5点しかないなど…ブランドにこだわる人はきっとブランドの配点が80点くらいあるのでしょうね。このように知らず知らずのうちに大学受験の傾斜得点のようなシステムを意思決定で取り入れているのです。

リスク状況での意思決定について

人間というものは「失うこと」や「リスク」を嫌う傾向にあります。例えば人間は確率50%で3000円もらえ、50%の確率で3000円失う賭けには乗らない方が多いです。これは期待値は一緒なのですがリスクを嫌う人間の傾向であると言えます。それだけではありません。100%の確率で3000円もらえる選択肢か80%の確率で4000円もらえる選択肢があってどちらを選ぶかと聞かれると人間は前者を選ぶのです。ちなみに期待値は後者のほうが上です。理由は簡単でリスクを嫌うからです。

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まとめ

いかがだったでしょうか。心理学では様々な心の動きを見ます。今回の記事で紹介した「思考」もその一部です。この記事で心理学の世界を体感していただけれたのならこれ以上の喜びはありません。

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